十人十色詩

作者の日常を綴ったもの。小説やゲームなどの話題あり。
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和めば済むものです

※アウローラさんへ。帰宅編。


「不公平?いいえ、見送っているのです」

夕暮れになる頃。優人は美奈子と一緒に、桜花を片腕ずつ担ぎ、帰宅をしていた。
その隣には、黒衣の僧侶が男子学生をおんぶをしている。二人に合わせて、歩行をする。
目指す場所は――深山桜花の家。二手の別れ道に差しかかるとき、巨漢が駆け出してきた。
「おおおおおおおいっ!」手を激しく振りながら、彼らの元にやってくる。
スキンヘッドの髭面の、筋肉ムキムキな親父――深山俊一郎であった。
優人は白黒とさせ、美奈子は明るい表情になった。僧侶は何の反応もなく、佇んでいるのみ。
迎えにやってきた俊一郎は、満面な笑みを浮かべていた。
「ミナちゃん、久しぶりだなあ」美奈子に向けて、さわやかな挨拶をした。
「おじさんこそっ!」彼女は嬉しそうに、口元が緩める。
娘の友人として紹介されたとき、気があったのか。意気投合をした経歴がある。
彼女自身も、俊一郎に対して、好印象を持っている。――今では、承認の女の子だ。
俊一郎は美奈子に目を向けて、優しく告げる。
「あとは、おじさんに任せなさい。君は気をつけて帰るんだぞ」
ワイルドな外見とは違い、生真面目なコメントである。
(似合わねえーー)優人は若干、引き気味であったが。
「うん、わかったっ!」その一方、彼女は素直に答え、桜花の左腕を差し出した。
俊一郎は自分の肩に回すと、優人のほうをじろりと睨みつけた。
無言と圧力が絡み合って、その冷徹な眼を射てる。
眼飛ばす彼に、眼鏡の少年はたじろんでいた。項垂れて、桜花の反対側の腕を差し出す。
満足そうに微笑み、僧侶と同じ行動――おんぶをした。
ふわりと風が舞う軽さとともに、仄かなシャンプーの香りが、辺りに広がっていく。
優人は顔をほんのりと赤くなり、彼女から目を逸らした。
恥ずかしさを紛らすために、わざと背を向けて。
何も知らない美奈子は、無邪気に笑った。三人に別れの挨拶をする。
「おじさん、鈴木君、住職さん――またねっ!」
背を向けて、走り出した。勢いのある走り方に、僧侶はぼそりと呟く。
「我は住職ではないぞ」その言葉に、優人が反応をする。
(……偽物の坊さんってわけか。奴が背負っている男と同等な職業か)
表情を悟られまいと、冷静に考えていた。

美奈子がいなくなったところで、俊一郎は肩の力を抜いた。
ハンターの少年に向けての、黒い微笑みをする。
「よし、お前――。ここで帰ったら、一気にふるぼっこなっ!」
「なぜだっ!?」優人は思わず、叫んでしまう。納得がいかないといった風だ。
そんな彼の顔を近づき、胡散臭そうにして訴える。
「お・め・え・と・ぼ・け・ん・な・よ!?
また、桜花を巻き込ませたんだろう!?ああん!?」
最後の語尾は荒く、キレかけている。最愛の娘を溺愛するが故の、純粋な怒りである。
とばっちりを食らい、優人の足が後ろに下がっていた。
威圧感に負けたのではなく、テリトリーの範囲内に入りすぎたというのが答えだ。
俊一郎は鼻で笑い、僧侶がおんぶしている人物に視線を向けた。
「そっちのガキは?」顎を使い、素朴な質疑を問う。
「……深山を相討ちに送った奴だ」優人は嘘を言わずに、正直に答えた。
のちのふるぼっこを、相手に負わせるためにわざと応答して。
淡々と言う、無表情なハンターに、彼の口元が綻びる。
「ほほーー。大したもんだ。こいつが目を覚ましたら、対戦をしてみてえものだなーー」
好戦的な性格は、娘とよく似る。気質からなのか。
男子学生に続けて、背負っている存在に目を向け――油断なく見据える。
「それで、おんぶをするそいつは?」 「…………それは、我のことか?」
僧侶は少し間を置いて、質問返しをした。受け答えをするものに、俊一郎の目が細めた。
「なるほど……。一人称が“我”か。お前、人間ではないな?気配が特殊だ」
その眼差しには、警戒が滲み出ている。神経を研ぎ澄まし、相手に疑いをかけた。
彼より背の高い、中背の僧は――感嘆な声を上げる。
「――ほう。鋭い男だ」会話を楽しんでいるようだった。


男子学生になすりつけるのは、ハンター君の悪ーー。
次のターンは、親父対僧侶です。
ところで、親父さんの身長は182~185センチくらいなのでしょうか?
ちなみに、僧侶は190~192センチくらいあります。
【 2012/10/25 (Thu) 】 コラボ小説 | TB(-) | CM(2)
うおおおお!!
 本日もまた進展させてくださって、ありがとうございます! 楽しみにしておりました~☆(拝)
 かろうじてフルボッコを免れた優人さん……! というか、ナチュラルになすりつけている(笑) 一応、事実を言ってはいるのですがね!
 俊一郎さんの体格については、167㎝の桜花さんよりもだいぶデカくてゴツい、という程度のぼんやりとした設定しかありません。(←非常に数字に弱いアウローラ)
 なので、こたつむり様のイメージなさった通りに書いてくださって大丈夫です!(笑)
 よろしくお願いいたします…! 続きも楽しみに待たせていただきます…!!(拝)
【 2012/10/26 】 [ 編集 ]
Re: うおおおお!!
こんばんは、アウローラさん。身長の返事をありがとうございます!
俊一郎さんの身長は、私のイメージで書かせて頂きます!よし、続きを書いてみます!
【 2012/10/26 】 [ 編集 ]
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プロフィール

両性こたつむり

Author:両性こたつむり
「君が望む世界詩」の管理人です。
ロマサガ2、ダイ大などの二次小説を書いていますが、FTやSFなどのオリジナル小説も書いております。

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